代表挨拶
日本の歴史と伝統が息づく"和"の集積地・・・京都
さまざまな日本の伝統文化の中心地として栄えてきたこの街で伝統技を余すことなく駆使された織物を扱い、日々精進あるべく歩んで参りました。
伝統や文化は、時代と共に壊され、創造され、蓄積されてきたものであり、人々の日常生活の中で育まれた工夫など、様々な習慣や技術の総体です。
人々の思いも寄らぬ加速度で進む、いまの社会の中で人々が現在に何を求めているか。どうすれば心を引き寄せることが出来るのだろうかを一意に考え、未だ途上でありながらも日々の業務の中で"ものづくり"を目指した先達の情熱の贈物を取り扱い、皆様の心に触れながら気づかされたのは・・・「本物」を追求するということ。ぬくもりを持つ本物はいつの時代にも変わらぬ葉脈として生き続けるということを考えさせられてばかりの日々でございます。
これからはさらに伝統という、古くから伝えられたものをただ受け継ぐだけではなく、さらに新しい創造の世界へと様々な形にしてこれからも後世に誇れる本物だけを追求します。
今後ともどうか宜しくお願い申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。
代表取締役 山田淳司
「町衆」のバイタリティー
宗達や光悦が京で活躍しはじめた慶長の頃(西暦1600年前後)世の中が戦乱からの開放感に歓喜していたとき、政治の中心は江戸に移れど、商と文化の中心であり続けた京の都・・・
そこで「町衆」と呼ばれる商工者たちが、自由で華やかな文化を謳歌した。
山口美術織物はその「町衆」のバイタリティーを受け継ぐ織元として次代の人々へ伝えます。
人から人へ・・・「和」のこころ
日々、進歩する技術と便利さ・・・
しかしいつの時代も変わることのない和の心。
精魂込めた本物の品を前に心う潤わすみずみずしき気持ち。
山口美術織物はひとつひとつにつくり手の思いを紡いだ人の心に直接届く、「和」のこころにこだわりつづけます。